コラム

オーナー様とのトラブル⑬~トリミング(2)~

弁護士 小島梓

 トリミングやグルーミングの最中に動物に怪我を負わせてしまうパターンとしては,(1)施術によるけが,(2)受託中の事故による怪我の大きく2パターン考えられます。

(1)施術によるけが
 トリミングの取り扱いのある動物病院では,通常,動物の毛を整えるのみならず,シャンプー,ブラッシング,爪切り,耳掃除などのいわゆるグルーミングも含めたサービスを提供されていると思います。実際の作業には,ハサミや爪切りといった道具を用います。

 その結果,施術の最中に,毛を切るつもりが誤って動物の耳を切ってしまったり,爪切りで動物の皮膚を傷つけてしまったりという事態が発生し,ペットオーナー様よりクレームが出てしまうケースがございます。

(2)受託中の事故によるけが
 トリミングやグルーミングなどの依頼を受けた場合,通常,施術を行うために,ペットを一時的に預かることになると思います。

 その際,目を離したすきに,ペットが施術台から飛び降りて骨折してしまったなどという事故が起こることがございます。

 以上(2)については,ペットホテルにおいても同様の事故が起きておりますので,ペットホテルに関するコラムの中でまとめてご説明等していきたいと思います。

 そこで,次回は(1)施術による怪我に関連して,裁判例をご紹介しつつ,どのような点が争点,問題になっているのかご説明していきたいと思います。